2021年7月23日、西安仲裁委員会スポーツ商事仲裁院の除幕式及びスポーツ法治建設フォーラムが西安で開催された。14回運動会組織委員会、陝西省高級人民法院、陝西省司法庁、陝西省体育局、陝西省法学会、西安市中級人民法院、西安市司法局、西安市体育局、西安市法学会等の部門の責任者及び全国仲裁法律界、スポーツ界の専門学者、スポーツ産業企業及びスポーツ協会の責任者等が出席された。
出席したゲストの皆様の立会いの下で全国初のスポーツ商事仲裁院が除幕された。また、西安仲裁委員会と西安市弁護士協会は「スポーツ法治ハイレベルプラットフォーム戦略の共同建設に関する提携協議書」を締結し、スポーツ強国の建設について協力することになった。
天達共和文化スポーツ事務部の責任者である宮暁燕弁護士とオリンピック金メダリストの鄧亜萍選手及び女子砲弾投げのトップアスリートである鞏立姣選手はそれぞれオンラインで祝辞を述べた。宫暁燕弁護士は要請を受け、西安仲裁委員会仲裁研究院高級研究員(スポーツ仲裁方向)にとなった。
西安仲裁委員会スポーツ商事仲裁院は全国初のスポーツ専門仲裁院で、その創設の意義が非常に重大で、幅広い影響力を持っている。中国のスポーツ関連商事紛争専門仲裁機構の空白を埋めただけでなく、中国のスポーツ紛争解決と国際慣例とのリンクという実践におけるニーズでもあり、また、中国のスポーツ大国からスポーツ強国への発展という客観的ニーズでもある。
西安仲裁委員会オフィス主任である徐文新様は次のように語った。「次のステップとして、西安スポーツ商事仲裁院はスポーツと法律仲裁専門分野の人材と上質な資源を集約し、専門プラットフォームを構築し、スポーツ商事紛争の和解メカニズムを絶えず改善し、西安国際仲裁センターの設立という核心的な業務と合わせて、国際スポーツ仲裁ルールとのリンクを発展の目標とし、スポーツ商事紛争処理の面において仲裁の優位性のある役割を存分に発揮できるようにする。スポーツ仲裁という生き生きとした実践を通じて、中国のスポーツ法治建設を絶えず推進し、中国の国際スポーツルールの制定における発言権を高め、中国のスポーツ分野に関する国際的な影響力を徐々に向上させ、中国をスポーツ大国からスポーツ強国に築いていけるよう尽力する。」
フォーラムにおいて、出席された責任者及び専門家たちは、スポーツ商事仲裁院の事件受理範囲及び裁定ルールに関する研究、スポーツ分野の知的財産権及びその保護に関する研究、スポーツルールと慣例のスポーツ民商事仲裁での適用、スポーツ民商事仲裁業務の開拓、渉外スポーツ民商事仲裁スポーツ仲裁、「体育法」改定とスポーツ仲裁、中国スポーツ仲裁と国際スポーツ仲裁とのリンク等の内容について深化した熱い議論を交わした。
天達共和法律事務所管理パートナーである汪冬弁護士はフォーラムで「スポーツ商事仲裁業務の拡張」に関する基調講演を行った。
天達共和法律事務所はスポーツリーガルサービス分野において長年にわたって深く耕し丹念に手入れをし、スポーツ仲裁分野において豊富な実務経験を積み上げ、スポーツ仲裁制度の構築に積極的に建議献策し続けてきた。汪冬弁護士は次のように語った。「スポーツ仲裁はその他の商事仲裁と異なり、専門性、グルーバル性、適時性に関する要件が極めて高いものである。法曹にとって、スポーツ産業政策と業界の特長を熟知し、スポーツ競技、スポーツ産業等ミクロレベルでの研究・模索を深化させるだけでなく、さらに西安スポーツ商事仲裁院のような実践プラットフォームを活用し絶えず実務経験を積み上げていく必要があり、事例と経験の蓄積を通じて、国際スポーツ仲裁分野のルール作りに参画し、より多くの国際的主導権と発言権を得られるよう基礎を固めていく。」
天達共和の西安オフィスは今既に準備段階に入り、将来において一体化制度による管理の優位性と専門分野での優位性を活かし、陝西現地のリーガルサービスに参入し、さらに法律業界の同業者たちと共にスポーツ仲裁制度の構築と実務の向上、さらにスポーツ事業の発展に寄与していきたい。